「絶対に、あなたなら大丈夫」と信じて関わる理由──久保田千紘の個別支援(カウンセリング・キャリア面談)の哲学
- Tatsuya Kubota
- 2025年12月28日
- 読了時間: 4分
「カウンセリングやコーチング、キャリア面談もされているんですね」
企業向け研修や健康経営の仕事をしていると、
時々そんなふうに聞かれます。
答えは、「はい。」
むしろ私にとって、1対1の個別支援はとても大切な専門領域のひとつです。
なぜなら、個別支援で向き合ってきた「一人ひとりの人生」が、復職支援や人材育成、健康経営コンサルティングの質を、根底から支えてくれているからです。
私のカウンセリング・コーチング・キャリア面談は、単に「悩みを聞く場」でも、「答えを与える場」でもありません。
その人が、自分の人生にもう一度コミットできるようになること。そこを何より大切にしています。
支援の土台にある考え方とアプローチ
私の支援の土台にあるのは、いくつかの心理学的アプローチを統合した考え方です。
・アクセプタンス・アンド・コミットメント・セラピー(ACT)
・ソリューション・フォーカスト・アプローチ
・マインドフルネス
・レジリエンス
ただし、これらを「技法」として切り分けて使うことは、あまりありません。
大切にしているのは、
「この人は、どんな人生を生きたいのか」
「どんな働き方や在り方に向かいたいのか」という、価値とゴールを丁寧に言語化することです。
「何ができないか」ではなく、「何を大切にしたいか」から始める
調子が悪いとき、人はどうしても「何ができないか」「何が足りないか」に目が向きがちです。
でも私は、そこから話を始めません。
その人が本当に大切にしたい価値は何か。
どんな未来に向かって生きたいのか。
そこが見えてくると、不思議と行動の方向が定まり、「今できる小さな一歩」が見えてきます。
セルフイメージと自己効力感を高める支援
そして、その一歩を踏み出すために欠かせないのが、セルフイメージと自己効力感です。
「自分はどうせ無理だ」
「また失敗するかもしれない」
そんな思いが強いままでは、どんなに正しい目標を立てても、人は動けません。
だから私は、セッションの中で、その人がすでに持っている力やリソースを、事実ベースで丁寧に見つめ直すための問いを出します。
「絶対に、あなたなら大丈夫」というスタンス
私の個別支援における根本的なスタンスがあります。
「絶対に、あなたなら大丈夫」
この言葉は、気休めでも、精神論でもありません。
これまでどんな行動をしてきたのか。どんな環境で、どんな役割を担ってきたのか。
どんな困難を、どうやって乗り越えてきたのか。
ご本人が信じれていなくても、対面する私はひたすらに心の底から信じる。
言葉にはっきりしなかったとしても、言動で伝わって勇気づけにつながる。
本人も気づいていない「強み」と「リソース」を見つける
本人がまだ気づいていない強み。当たり前すぎて見過ごしている資質。
これまでの経験の中で培われたリソース。
それらを、評価や決めつけではなく、「事実」として言語化し、フィードバックすることを大切にしています。
すると、多くの方が、ふとした瞬間にこう言います。
「自分って、何もできていなかったわけじゃなかったんですね」
「まだ、選択肢はあるんですね」
その瞬間、表情が変わるのを、私は何度も見てきました。
不調時に「見えなくなっているもの」に目を向ける支援
人は、悩んだり落ち込んだりしているとき、どうしても「できていないこと」や「うまくいかなかったこと」に意識が集中しがちです。
頭の中は、「自分はもうだめだ」「また同じ失敗をするのではないか」といった考えでいっぱいになり、他の視点が入りにくい状態になります。
こうしたネガティブな思考は、特別なものではなく、誰にでも自然に浮かんでは消えるものです。雲が空に浮かぶように、勝手に現れては消えていきます。
大切なのは、その思考を無理に消そうとすることでも、否定することでもありません。
NOVE株式会社の支援では、ネガティブな思考に巻き込まれすぎず、「小脇に置いたまま」、別の視点を取り戻す関わりを大切にしています。
たとえば、
これまでにできてきたこと。
発揮してきた強みや、その人ならではの輝き。
そして、「なぜ、それができたのか」「どんな環境や工夫があったのか」を問いかけていきます。
すると、セッションにいらした従業員さんは次第に、自分自身で考えを巡らせ始めます。
責められることなく、評価されることなく、事実をもとに振り返ることで、「自分には使える資源がある」という感覚が少しずつ戻ってくるのです。
そのうえで、自分が目指したいゴールはどこなのか。
そのゴールに向かって、今できる「ほんの小さな一歩」は何か。
それを、企業と本人が同じ方向を向きながら、一緒に考え、進めていく。
それが、NOVE株式会社が大切にしている個別支援の在り方です。

※セッションのイメージです。実際のカウンセリング場面ではないです!



コメント