部下を動かすのではなく「信頼で導く」リーダーへ ~サーバントリーダーシップ研修@富士市コドモノプラスさま~
- 久保田千紘
- 9月17日
- 読了時間: 3分
こんにちは!開業保健師・公認心理師の久保田千紘です。
先日、富士市で児童クラブ16か所を運営する 一般社団法人コドモノプラスさま にて、主任・副主任を対象にしたリーダーシップ研修に登壇しました。
テーマは「サーバントリーダーシップ」。
心理学の理論をベースに、組織のリーダーが 部下を“動かす”のではなく、“信頼で導く” ための考え方を学んでいただきました。

事前準備:課題の把握と現場に即した内容設計
研修にあたり、事前にアンケートを実施し、日ごろの課題を聴取。
担当者の方とも打合せを重ね、現場にフィットするプログラムに落とし込みました。
「理論をそのまま伝える」だけではなく、現場の悩みと結びつけて実践につながるよう意識しています。
これは私がメンタルヘルス研修等でも大切にしているアプローチです。
サーバントリーダーシップとは?
この理論の提唱者は、アメリカのロバート・K・グリーンリーフ。
日本では、資生堂をV字回復させた池田守男元社長が実践したことでも有名です。
「上から指示して従わせる」のではなく、メンバーを支え、力を引き出すことで成果を最大化するのがサーバントリーダーシップの特徴です。
メンバーの主体性を引き出す4原則
研修では、理論を日常に落とし込めるように次の4つを紹介しました。
日々の声がけから始める
(感謝・称賛・労い・励まし――4つの言葉で心に火を灯す)
1対1の対話を大切にする
(意見・悩み・希望を聞き、期待を伝える)
未来を共に考える
(メンバーの未来を一緒に考え、一緒に悩む【Will・Can・Mustを確認】)
経営理念やビジョンを浸透させる
(組織全体が「同じ方向を向く」ことで、強いチームになる)
ビジョンワーク:「5年後の自分に会いに行く」
コドモノプラスさまの経営理念は「すべての子どもと保護者に幸福を」。
さらに、5年後には「日本一質の高い放課後児童クラブになり、子どもたちの憧れの場所になる」という明確なビジョンを掲げています。
だからこそ研修では、参加者に「5年後の自分」に会いに行くイメージワークを行っていただきました。
未来を具体的に描き、逆算して今どうあるべきなのか、日々の行動を変える第一歩になります。
時間は「こうなる!と決めた未来」から流れてくるのです。
心理学とメンタルヘルスへの応用
今回の研修はリーダーシップをテーマにしていますが、実は メンタルヘルスのラインケア研修 とも大きく重なる部分があります。
部下との日常的な声がけや対話
個々の未来を共に考える姿勢
経営理念・ビジョンを通じたエンゲージメントの醸成
これらはすべて、メンタル不調の予防・職場の心理的安全性の向上に直結します。
おわりに
リーダーが「支配する人」から「成長を支える人」に変わると、組織の雰囲気は大きく変わります。
そして、その変化は子どもたちや保護者の幸福にもつながっていきます。
コドモノプラスさまのように、理念に基づいて挑戦を続ける組織をサポートできたことを、とても嬉しく思います。
(写真の掲載はご許可をいただいております)
👉 心理学に基づいたリーダーシップ研修や、メンタルヘルスラインケア研修にご関心のある企業さまはぜひご相談ください❣
お忙しい中、最後までご覧いただきありがとうございます!!



コメント