ヤマハ発動機株式会社様より「健康白書2026」が公開されました👏✨
健康経営は、施策を増やすだけでは前に進みません。
大切なのは、目指す姿を明確にし、現状の課題を見える化し、施策と指標をつなぎながら改善を重ねていくことです。
10月8日ヤマハ発動機株式会社様より公開された「健康白書2026」は、その実践を丁寧に示した事例です。
NOVEでは、同社の健康経営支援に外部専門家として伴走し、健康データの分析や施策設計、白書づくりをお手伝いしています。
今回の白書には、健康経営の方針や体制、KGI・KPI、生活習慣、プレゼンティイズム、エンゲージメント、健康投資などが、一つの流れとして整理されています。
単なる活動報告ではなく、健康施策を経営や組織づくりとどう接続するかを考えるうえで、多くの企業にとって参考になる内容だと感じています。
健康白書が示すのは施策の一覧ではなく経営とのつながり
健康経営という言葉からは、運動イベント、食生活改善、メンタルヘルス対策、健診受診促進など、個別の取り組みが想起されがちです。
もちろん、施策そのものは欠かせません。ただ、施策を「実施した」で終わらせてしまうと、次の問いが残ります。
その施策は、どの健康課題に対応しているのか
どの指標を改善するための取り組みなのか
社員の働きやすさや組織の活力にどう関係しているのか
投資として見たときに、何を評価すべきなのか
ヤマハ発動機株式会社様の「健康白書2026」では、こうした問いに対して、データをもとに整理する姿勢が貫かれています。
健康経営の方針や推進体制を示したうえで、KGI・KPI、生活習慣、プレゼンティイズム、エンゲージメント、健康投資がつながる形でまとめられています。個別施策の紹介にとどまらず、健康経営をどのように進め、何を見ながら改善していくのかが読み取れる構成です。
これは、健康経営を人的資本経営や組織づくりと結びつけるうえで大きな意味があります。
データで見るから課題と打ち手が具体的になる
健康施策は、良い取り組みに見えても、対象や目的が曖昧なままでは成果を確認しにくくなります。
たとえば、歩数向上の取り組みを行う場合でも、「歩くことを推奨する」だけでは、評価が感覚的になりがちです。一方で、歩数、睡眠、体重測定、ストレス、プレゼンティイズムなどの指標を組み合わせて見ると、施策の位置づけがはっきりしてきます。
今回の白書では、ヤマハ発動機株式会社様が掲げる「ヤ・マ・ハ 3つの健康行動」が紹介されています。
体重測定
1日6,000歩
6時間以上の睡眠
この3つの行動について、実践状況とプレゼンティイズム損失率、高ストレス者率との関連が可視化されています。
こうした整理により、健康行動が単なるスローガンではなく、社員のコンディションや働くうえでのパフォーマンスと関係するテーマとして共有しやすくなります。
大切なのは、データを結論として扱うのではなく、問いを立てる材料として使うことです。
なぜこの行動が続きにくいのか。どの層に支援が必要なのか。どの施策を次に試すべきなのか。データを見ることで、議論が具体的になります。
白書づくりは健康推進部門の学びにもなる
当初、私たちはこの白書づくりを、数年かけて少しずつ形にしていくものだと考えていました。そうした進め方も現実的だと考え、ご提案していました。
ところが、健康推進部門の皆さまのリーダーシップと推進力により、わずか1年でここまで形になりました。
何度もデータを見直し、問いを立て、議論し、施策と指標をつないでいく。その時間を一緒に重ねてきたからこそ、今回の公開を伴走してきた立場としてとても嬉しく感じています。
白書づくりは、単に資料を整える作業ではありません。
社内にあるデータを見比べ、施策の目的を言語化し、経営や現場に伝わる形に組み立てていく過程です。その過程で、健康推進部門の中にも新しい視点が生まれます。
ヤマハ発動機株式会社様の健康推進部門ご担当者からは、次のコメントをいただきました。
外部専門家と継続的に議論することで、当社だけでは想定しにくい観点を、当社に合った健康推進施策として、段階的に検討、反映できています。そのプロセスは、健康推進部門のメンバーのモチベーションやスキルの向上にもつながっています。 また、健康白書の作成を通じ、健康経営度調査の認定継続を目的とする段階から、社員の健康課題に即した施策のPDCAを徹底する段階へと、メンバーの意識も変容しつつあります。 今後も、社員の健康課題を起点に、施策のPDCAを積み重ねながら、健康と働きやすさ、組織の活力をつなぐ健康経営を推進していきたいと考えています。 ヤマハ発動機株式会社 健康推進部門 担当
この言葉をいただけたことは、私たちにとっても大きな励みです。
外部専門家の役割は答えを持ち込むことではない
外部から関わる私たちができることは、完成された答えを持ち込むことではありません。
社内には、すでに多くの知見や思いがあります。現場を知る人、制度を運用している人、健診や面談に向き合っている人、経営課題を捉えている人。それぞれが持つ情報や感覚を、別の視点から整理し直すことに意味があります。
外部専門家にできるのは、たとえば次のような支援です。
健康データを読み解くための視点を加える
施策とKGI・KPIのつながりを整理する
社内外に伝わるストーリーに組み立てる
施策のPDCAを回すための問いを一緒に考える
他社事例や産業保健の知見を踏まえて議論を広げる
健康経営は、企業ごとに前提が異なります。業種、働き方、年齢構成、勤務形態、組織文化、既存制度によって、取るべき道筋は変わります。
だからこそ、外部の知見をそのまま当てはめるのではなく、その会社に合う形へ翻訳することが大切です。
ヤマハ発動機株式会社様との取り組みでは、継続的な議論を通じて、同社の健康課題に即した施策や指標のあり方を一緒に考えてきました。その積み重ねが、今回の白書にも表れています。
健康経営を社会に開く意味
健康白書を公開することには、社内外の双方に意味があります。
社内に向けては、健康経営の方向性を共有しやすくなります。なぜこの施策を行うのか、何を目指しているのか、どのように評価していくのかが見えることで、関係者の理解が進みます。
社外に向けては、健康経営への姿勢を伝える機会になります。認定取得だけを目的にするのではなく、社員の健康課題を起点にPDCAを重ねていることを、具体的な形で示せます。
今回の健康白書は、健康施策を「やった」で終わらせず、データを見ながら評価し、次の施策へつなげていく取り組みを可視化しています。
このような公開は、同じように健康経営に取り組む企業にとっても学びになります。
自社ではどの指標を見ているのか。施策とKPIはつながっているのか。健康投資をどのように説明しているのか。プレゼンティイズムやエンゲージメントを、どのように組織課題と結びつけているのか。
白書を読むことで、自社の健康経営を見直すきっかけにもなります。
健康経営はデータと対話で前に進む
ヤマハ発動機株式会社様の「健康白書2026」は、健康経営をデータでつなぎ、施策と指標を一つのストーリーとして整理した実践事例です。
健康経営を進めるうえで必要なのは、派手な施策だけではありません。社員の健康課題を見つめ、データから問いを立て、関係者で対話し、次の一歩につなげることです。
その積み重ねが、健康と働きやすさ、組織の活力をつなぐ土台になります。
NOVEとしても、今回の白書づくりに伴走できたことを大変嬉しく思います。健康経営に取り組む企業の皆さまにとって、「健康施策をどう経営や組織づくりにつなげていくか」を考える参考になる白書です。
ぜひ、ヤマハ発動機株式会社様の「健康白書2026」をご覧ください。


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